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【専門誌掲載】「科学と工業」2020年5月号にバイオプラスチックの解説が掲載

2020年05月23日

「科学と工業」誌(大阪工研協会発行)2020年5月号(94(5),103—111,2020)に、NECや筑波大学に在籍時の最近の研究成果をまとめた解説が掲載されました。以下が題名と要旨です。

「低CO2排出量で高機能なセルロース系と藻類系のバイオプラスチックの開発」(位地正年)
<要旨>
 非食用植物資源を利用して、製造時のCO2排出量が低く高機能なバイオプラスチックの開発を進めてきた。木材等の主成分のセルロースと農業副産物のカルダノール等を利用したセルロース系バイオプラスチックを開発し、高い植物成分率と電子機器に利用できる耐久性を達成した。この材料の製造の際、CO2排出量を大幅に削減できる半不均一合成プロセスを開発した。そして、新たな付加価値として日本の伝統工芸の漆器がもつ高度な装飾性(漆ブラック調)も実現した。さらに、藻類バイオマスの利用に取り組み、藻類培養時のCO2吸収と工場排熱などの利用によって、CO2排出量ゼロを目指した藻類バイオプラスチックの開発を進めた。


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