活動内容

【著書執筆】「リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組み」を執筆(共著)(2023.7.4発行)

2023年08月16日

専門書「リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組み」(S&T出版株式会社、2023.7.4発行)の中の「第1章1節マテリアルリサイクルとバイオマス素材活用の仕組と技術」を執筆しました。概要は以下の通りです。

<概要>

   プラスチック廃棄物の規制動向、リサイクルの現状、そして、今後、中核となるマテリアルリサイクルの動向や、バイオマスフィラー-プラスチック複合材の現状と技術動向について解説した。プラスチックの環境対策として、リサイクルは最も重要な解決手段の一つであり、今後は、サーキュラーエコノミーに適合したマテリアルリサイクルの進展が望まれる。このためには、プラスチックや製品の設計-回収・選別-再利用を組み合わせた総合的なリサイクルシステムの構築が重要である。一方、プラスチック自体の環境対策として、石油資源の枯渇や温暖化の対策に有効なバイオマスの利用が重要であり、バイオマスフィラー(木粉、天然繊維など)と既存のプラスチックやバイオプラスチックとの複合材は、環境調和性と機能性の向上を比較的低コストで実現できるので実用性が高い。そこで、この生産利用の状況と、技術開発の動向、特にバイオマスフィラー/プラスチック界面の相溶化による強度アップなどの検討状況について述べた。加えて、著者らが開発し実用化した、高耐熱性のケナフ繊維-ポリ乳酸複合材の事例を説明した。


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