活動内容

【専門書執筆】「藻類培養技術」(情報機構)を共同執筆(2121.10.7発行)

2021年12月26日

専門書「藻類培養技術 屋内外大量生産・各種処理評価 トラブル対応・商用化に向けた取り組み」(情報機構)の第4章第2節第5項「微細藻類を利用したバイオプラスチックの生産技術の開発」(P246-256)を執筆しました(2021.10.7発行)。

 

<概要>

    特定な微細藻類から回収した有機有価物を使って合成したバイオプラスチックの分子構造とその実用特性、さらに藻類培養-有価物回収-バイオプラスチック合成からなる生産プロセスについて述べた。ユーグレナから回収した多糖類のパラミロンとモノラフィデイウムから回収した長鎖脂肪酸等を結合(エステル化)して、藻類バイオプラスチックとして長鎖・短鎖脂肪酸パラミロンエステルを合成し、電子機器利用レベルの良好な強度、耐熱性、成形性を実証した。さらに、この省エネルギーな生産システムとして、セメント工場からの高濃度CO2排ガスと中温排熱や下水の一次処理水を栄養源に使った上記の藻類の培養、これらの藻類からの上記の有機有価物の抽出・回収、そして、これらの有機有価物を使ったバイオプラスチックの合成までの一環プロセスを開発し、年間1トン規模の生産性を検証した。最後に、今後の実用化に向けた展望と課題について述べた。


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