2024年12月28日
フィラー研究会主催の第29回フィラーシンポジウムで、「シリコーン系難燃剤の開発と利用動向」と題して発表しました。(2024.11.26)
<概要>
過去に開発したシリコーン系難燃剤(メチルフェニル分岐状シリコーン)について、発明の経緯、分子構造の最適化の検討、着火時の樹脂表面での難燃層形成という難燃メカニズムの解析について述べた。さらに、このシリコーンを添加した難燃性ポリカーボネートの高い耐熱性やリサイクル性などの特性や、有機金属塩との併用でのシリコーン添加量の大幅削減による製品化の実現について説明した。最後に、本シリコーン添加ポリカーボネートの電子機器外装材用途などでのこれまでの展開、そして、発煙毒性の低さからの車両用内装材用途としての新たな展開の動向について述べた